WDR(ワイドダイナミックレンジ)とは

WDR(ワイドダイナミックレンジ)とは

監視カメラは、通常のままでは人間の目に比べ、明るさに対する順応性がありません。
人間の目には満遍なく見通せる場所でも、監視カメラを通すと明るいところだけが見え、暗がりは黒く潰れてしまっていて何があるのか見通しが付かないということは良くあります。
しかし、犯人は目立たないようにこのような暗がりを辿って家屋へ侵入するのが常です。暗がりが黒つぶれしてしまって見えないのでは、監視している意味がないと言ってもいいでしょう。
だからといって、暗がりに合わせて入力レベルを調整すると、今度は明るいところが白飛びしてしまい、後から確認した時にどこを撮影している映像なのか分からなくなってしまうかもしれません。それも監視映像としての価値を下げてしまうことになります。

そこで、明るいところをきちんと見えるレベルに保ちながら、暗いところを明るく補正し、全体をくまなく見えるようにカメラ内部で調整する機能が「WDR(ワイド ダイナミック レンジ)」と呼ばれるものです。

WDRオフ WDRオン
(左)WDR機能 オフ  (右)WDR機能 オン  ※イメージ画像

夜間の監視においては、左上の画像のように照明があるところにカメラの明るさ補正が合わせられ、暗がりは見にくくなることが良くありますので、これをWDR機能によって右上の画像のように暗がりもハッキリと見えるようにするのが望ましくなります。例えば右下のビルで犯罪が発生した場合、ビルの前に犯人の車が停まって犯人が出てくる様子がカメラの映る範囲にあったとしたら、WDR機能がない場合には確認できませんが、WDR機能が有効であれば確認できる可能性が高いです。
犯行現場を確実に押さえるためにも、上の画像のような条件の場所を一日中監視する場合には、WDR機能は必須となる機能と言えます。

また、WDR機能と類似した機能として「逆光補正」があります。
これは、撮影した側に太陽光が入ってくる窓があり、その前を人物が通るような場所においては、やはり人物の顔などが暗がりになってしまって人相が分からなくなってしまうため、これを補正して顔の識別もできるようにする機能です。
こちらも撮影する条件によっては欠かせない機能となる場合がありますので、カメラを選択する際には要点としてご確認ください。